世界一厳しい!?イスラエルの出国審査の話。

こんにちは!

今回は世界一厳しいと言われるイスラエルのベングリオン空港の出国審査のお話です。

イスラエルは色々と複雑な問題を多く抱える国です。

そのため情勢が不安定な時も多々あります。

僕が行った2014年9月もガザ地区にミサイルを飛ばしたり、情勢は安定していませんでした。。。

そういった影響もあってか玄関口のベングリオン空港では出国の際に一人一人セキュリティチェックで英語で質問を受けなければいけません。

イスラエルに行くって決めてから、僕がセキュリティーチェックについてネットで調べたところ、以下の情報を得ることができました。

2014年9月時点の前情報では…

・出国の際に3時間ぶっ続け英語で質問攻めにされる。

・質問攻めは飛行機に遅れようが終わるまで続けられる。

・ツアーの団体は比較的短い。

・アジア人の一人旅は特に怪しまれて取り調べが長い。

・女性は男性より厳しいこともある。

・中東への渡航歴がある人は特に厳しく追及される。

・英語が話せない人は怪しまれる。

・「英語が話せない人は1人でイスラエルに行くべきではない」という書き込みがたくさんあった。

・場合によっては別室に送られて質問攻め

英語でのセキュリティチェックと聞いた時点で震え上がるところですが、2014年当時のネットの情報では僕にとって不利なものばかりでした。

この時すでにイエメンとかイスラエルと仲の悪い中東の国に数ヵ国行っていたため、むしろ3時間で終わるんかなって不安しかありませんでした。
「英語もしゃべれんし…行くんやめようかな。。。。」

って何度も思いました。

イスラエルにはエルサレムという街があります。

イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の聖地で、世界史に度々登場するところです。

なので死ぬまでに1回は実際に行って自分の目で見たい場所でした。

また、イエメンのように情勢悪化などで今行かなければいつか行けなくなるんじゃないかとも思ってました。

「どーしても行きたい!」

「どうすれば英語がしゃべれんおれでも行けるんやろか…」

出した答えは準備をしっかりすることでした。

英語の取り調べがあるなら過去の事例を徹底的に調べて練習していけば何とかいけるんじゃないかと考えました。

キリストが磔になったゴルゴタの丘があった場所に建てられた聖墳墓教会もエルサレムにあります。

 

準備開始!!

まずネットに上がっている旅行記にある質問内容をノートのメモし、英語に訳しました。
調べた質問内容
・なぜイスラエルに来たのか
・今までに行った中東の国の旅行目的
・滞在日数
・現地に友達はいるか
・その国には何があったか
・今持っている荷物は誰が用意したのか。
※2014年9月現在

幸い、当時の彼女が仕事の関係で英語がペラペラだったから練習相手になってもらうことにしました。会話はもちろん発音やレスポンスのスピードまでこだわって特訓しました。

こんな感じで出国審査にのためにしっかり準備しました。

特訓してもらったおかげで、予想質問の範囲内は上手く答えられるようになりました。

 

 

イスラエル入国〜いきなり洗礼をあびる!〜

そうして迎えたイスラエル入国の日。

飛行機を降りた瞬間に検査官が待ち構えていて僕だけ呼び止められました。

検査官「セキュリティチェックです。パスポート見せてください。」

他にもたくさんお客さんいたのになんでおれだけ!笑

しかも、入国の際に質問タイムがあることなんかネットの情報にありませんでした。

そしていきなり質問攻めが始まります。

幸いにもこの時は簡単な質問ばかりでした。

続く入国審査。

パスポートチェックのおっちゃんがパラパラとパスポートをめくって、どっかのページで顔色が変わりました。

たぶんどっかの中東の国のスタンプのページを見たのでしょう。

「あっちへ行け」

まだ入国の段階なのに、まさかの別室送りになりました。

待合室みたいなところで待たされること1時間。

名前を呼ばれて行ってみるとそこで立ったままおっさんからの質問攻め。

幸いにも内容はだいたい予想していたものと同じで、練習通りに答えられました。

ちょっと疲れたけど無事に入国できました。

この日はウズベキスタンの空港でも意味不明に別室に連れて行かれて身体検査と持ち物チェックもされてたからめっちゃ疲れました。

別室送りDayでこの日は疲れてぐっすりでした。

 

そして迎えた出国審査(事例)

いよいよ迎えたこの旅のメインイベント(?)。

この日のために数ヵ月前から準備してきました。

ここで僕の事例を紹介します。

だいぶ失敗してます。

今考えるとアホだったなーと思う失敗です。
本番は何が起こるかわかりません(笑)

イスラエル観光を楽しんだ後、迎えた出国の日。

飛行機の出発時間の3時間前には空港に到着して待機してました。

そしてゲートが開き、地獄の出国審査スタート!

緊張の中始まった出国審査。

1人目の検査官は練習通り質問に受け答えして順調に進みました。

やはり今まで渡航歴のある中東の国の質問が中心でした。

終盤に差し掛かった頃、5年前に渡航したエジプトのことでこの質問がきました。

検査官:「エジプトは誰と行ったの?」

一人で行ったって言えばいいのに、びびって正直に答えてしまいました。

これがすごい失敗でした(笑)

エジプトの入国記録を遡られたらどうしようとかとっさに思って、正直に答えてしまいました。

そんなことするわけないのに(笑)

僕:「友達です」

検査官:「男?女?友達の名前は?」

僕:「女です。名前は…○○(名前)」

名字をド忘れしてしまった…というか忘れてしまっていたため名前だけしか答えられませんでした。

検査官:「名字は?」

僕:「思い出せません」

検査官:「なんで?」

僕:「今はもう会ってないから」

検査官:「本当にその人は友達なの?」

僕:「はい…」

検査官:「友達だったら分かるでしょ?」

検査官は困った顔…っていうかめっちゃ怪しんでるのが伝わってきました。

もう汗だくでした。

万事休す。。。。。

 

検査官:「ちょっと待ってて」

その時は上手くいけば一人の検査官だけで通過できてたんですが(ネット情報では何人もの検査官に同じ質問される)、検査官は上司っぽい人を連れてきました。

(やばい、終わった…これから別室に送られて何から何まで調べられるんやろな…飛行機の時間間に合わんかも。。。)

そんなことが頭をよぎってましたが、始まったのは上司らしき人からの普通の質問タイム。

続けてその上司からさらに詳しく質問されましたが意外に優しく、最後には、

「行っていいよ」

って通してくれました。

入国の際は別室送りになりましたが出国の際は2人の検査官の質問だけでパスできました。

イミグレを通過し出発のゲートに到着するまで1時間弱くらいでした。

他にも荷物検査とか他の国に比べるとわりと厳しめでしたが、3時間を想定していたのでかなり拍子抜けしました。

 

「無事に帰れるーーーー」

 

イミグレを抜けて出発ゲートに到着した時の安堵感は半端なかったです。

嘘をつくとバレるとめんどくさいけど、ほんとのことを言い過ぎてもややこしいことになるっていう複雑な経験でした。

 

まとめ

旅先を決めるにあたって様々な問題が出てくると思います。

英語、お金、休み日数、治安…数えていけばキリがありません。

しかしそれらは事前の準備でだいたいクリアできます。

今回のイスラエルの旅は英語のできない僕にとってとてもハードルの高いものでした。

それを事前に準備することでクリアしました。

これからも行きたいところとかやりたいことがある時にハードルが高かったり問題が発生したとしても、まずどうすれば行けるか(やれるか)考えてそれに合わせて準備していこうと思います。

追記
現在のイスラエルの出国はだいぶん楽になったらしく、人によっては5分くらいで終わることもあるそうです。僕が行った時も事前に調べたネットの情報よりはだいぶん楽になってたし、セキュリティチェックもだんだん緩くなってる傾向にあるのかもしれません。イスラエル旅行は英語がしゃべれない人にはだいぶんハードルが下がってるっぽいのでぜひ行ってみてください!

最後までお読みくださりありがとうございました!

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